芳田里山環境保全会では登山道整備や、地域材活用に取り組んでいます。その一環としてグリーンウッドワーク(生木木工)のツールづくりを行っています。
今回の活動報告は、関西学院大学人間福祉学部社会起業学科 石田ゼミに所属している江口晴仁が担当させていただきます。
現在、私は1か月間、芳田地区に滞在しながら地域の活動に関わる、「地域滞在型インターンシップ」を行っています。1か月間、芳田地区に滞在しながら、様々な活動に関わる中で、今回は芳田里山環境保全会の地域材活用の取り組みの一環である、グリーンウッドワークを体験させていただくことになりました。グリーンウッドワークとは、電動工具を使わず、生木(グリーンウッド)をナイフなどの手道具で削って作品を作る木工技術です。今回は山から切り出した一本の丸太が、どのようにして椅子になっていくのか、その過程を実際に自分の手で体験してみました。ここでは、その前編として山での伐採から木取り、部材づくりまでの様子をお伝えします。
まず初めに行ったのは山での伐採作業です。芳田地区の山に入り木を伐り、丸太にしました。その後作業場まで運び、丸太を割り、木取りの作業を行いました。その割った木材を削り馬とセンという刃物で削っていき形を整えていき、椅子の脚や座面などそれぞれの部材にしていきます。この工程では技術も必要ですがかなり力が必要でした。初めて扱う道具に戸惑いながらも、一本の丸太から少しずつ椅子の部材になっていくのがわかりとても面白かったです。普段の生活ではなかなか味わうことのできない、芳田ならではの貴重な体験になりました。





前編はここまで。椅子の完成はまだ先ですが、次回の後編では削った部材を組み立てて、完成させるところまでをご報告させていただく予定です。引き続きよろしくお願いします。